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アトピー性皮膚炎~幼児、腸内細菌、IgE~

2011.11.14

 先日、アトピー性皮膚炎(以下、アトピーと記載します)とプレバイオティク・イヌリン食物繊維について記載しましたところ、多くのご質問やお問い合わせをいただきました。そこで、主なご質問に対しまして、補足させていただきます。
Q1. なぜ、アトピーは乳児・幼児期に発症し、児童~中学生といった年少期に多発するのか?
 先日も記載しましたが、アトピーは1960年代前半まではみられなかった病気です。その後、現在に至るまでの間に、急激に増加した病気といえます。この疫学的動向は、まだ未解決ですが、アトピーの発症原因を追究する上で、有力な手掛かりを与えているものと思われます。最近の調査で、出生後母乳によって育てられた乳児・幼児にはアトピーの発現がほとんどなく、他方、人工乳で育てられた乳児・幼児のアトピー発現率は非常に高いといった調査結果がでています。また、母乳栄養乳児・幼児の糞便中にはほとんどがビフィズス菌で占められていたのに対して、人工栄養乳児・幼児の糞便中では、悪玉菌の一種である黄色ブドウ球菌(スタフィロコッカス菌)がその殆どを占めていたというものです。なぜ、乳児・幼児期といった早期にアトピー性素因を獲得するのかについては、乳児・幼児の栄養源による違いがあるようです。すなわち、人工乳栄養の乳児・幼児では、生後直ちに腸内の腸内細菌は悪玉菌で占領されていることになります。現在の乳児・幼児の栄養では、そのほとんどが人工乳によるものですから、現代において、幼児や子供にアトピー患者が多いのは、それが原因であるように思われます。
Q2. アトピーと腸内細菌との関係について?
  ヒトの腸内には、100兆個、重さにして約1kgの腸内細菌が生息しています。ヒトは約60~70兆個の細胞で構成されているといわれていますので、腸内に生息する腸内細菌の数は、ヒトの細胞の数よりも多いといえます。また、腸内細菌の重量ですが、成人の脳の重さは1.2kg、心臓300g、肝臓1kg、腎臓300gですので、腸内細菌の総量は成人の脳や肝臓に匹敵することになります。したがいまして、腸内細菌は第3の臓器であるといっても過言ではありません。
 腸内細菌には、善玉菌(有用菌)、悪玉菌(有害菌)および日和見菌(中間菌)の3種類に区分され、アトピーでは悪玉菌が優勢であると先日記載しました。腸内において、腸内細菌は無限に増えるのではなく、菌数100兆個、重さ1kgは常に一定の状態にあります。ですので、アトピーでは悪玉菌が優勢であるとは、腸内細菌全体に占める悪玉菌の割合が多いことを示し、対照的に善玉菌の割合が少ないことを示します。アトピーでは全腸内細菌の約80%以上が悪玉菌で占められているとの報告がございます。
Q3. アトピーの発症原因と悪玉菌との関係について?
  ヒトの体内には、外部から侵入した細菌、カビ、ウィルスなどの異物に対して、それから身を守る仕組みが備わっています。これを免疫力といいます。腸の粘膜には、これら侵入した異物に攻撃を仕掛け、体の中に異物が侵入することを阻止する免疫細胞が多数存在します。この細胞は白血球の一種であるT細胞とよばれる免疫細胞です。細菌が侵入するとこの免疫細胞はこれを攻撃するために抗体を産生・分泌させます。抗体には、IgE、IgA、IgG、IgMなどと呼ばれる多くの種類がございますが、アトピーではこのうちIgEとよばれる抗体が非常に多く産生されます。アトピーで病院に行くと、血液検査が実施され、IgE抗体の値が高いと言われた患者さんも多いと思います。悪玉菌は腸内において、異物であると免疫細胞が認識するため、悪玉菌が優勢な腸内環境では、絶えずIgE抗体が作られている状態となっています。したがって、アトピーの患者さんでは、悪玉菌が優勢⇒腸管粘膜中の免疫細胞による過剰なIgE産生⇒高IgE血症となります。
Q4. アトピーにおける皮膚炎と血中IgEとの関係について?
  血中のIgE濃度が高くなりますと、皮膚の細胞において炎症反応が生じることになります。IgE抗体は皮膚組織にある肥満細胞(mast cell)を刺激して、ヒスタミンなどの炎症惹起物質を分泌させます。これにより、アレルギー反応が生じて、痒みや皮疹(湿疹)が生じることになります。このように、アトピー性皮膚炎の発症原因には、腸内細菌の一種である悪玉菌がその根源として深く係わっているということになります。なお、悪玉菌を異物だと認識される物質ですが、悪玉菌の菌体を構成するリボポリサッカライド(LPS)や悪玉菌の遺伝子(DNA)、あるいは悪玉菌が生成する毒素タンパクなどが、免疫細胞によって、異物であると認識されると考えられています。悪玉菌の一種であるウェルシュ菌(クロストリジウム菌)は、12種類の毒素タンパクを生成・分泌することが知られています。その一方、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は、免疫細胞によって異物とは認識されないと考えられています。
Q5. アトピーとプレバイオティク・イヌリン食物繊維
 プレバイオティクについては、別の機会でご説明いたしますが、現在までのところ、プレバイオティク効果が最も優れているのが貴重な天然成分であるイヌリン食物繊維です。プレバイオティク・イヌリン食物繊維は、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌の繁殖を強く誘導しますので、アトピー対策として最も有望な天然成分であるといえます。詳細は、次回の日記で記載したいと思います。

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