サプリメント・食物繊維 スティムフローラ-Stimflora | お店のミカタ https://stimflora.on.omisenomikata.jp/ ピュア・イヌリン食物繊維、普段の食事では摂ることが難しい貴重な天然成分のサプリメント! 【日記】 痔と便秘 Fri, 30 Dec 2011 07:09:37 +0900 203904 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/diary/203904  痔と便秘とは非常に深い関係にあります。便秘は痔を作り、痔は便秘を悪化させるといえます。これは、人間が二足歩行する、つまり立って生活をする生き物であり、これが痔の原因になっているといわれています。例えば、イヌやネコなどの四足の動物ならば、肛門と心臓は同じ高さの位置にあるので、肛門部の血流はスムーズに流れます。一方、人間は立っている場合には、血液(静脈血)は下から上へと流れるため、血液の流れが悪くなります。つまり、肛門部の血液はただでさえうっ血(滞留)をしやすい部分なのです。ところが、便秘の人は硬い便を押し出そうと強くいきむので、この血液のうっ血が強まり、痔核を形成させたり、出血を伴う切れ痔となったり、痔の症状を悪化させる原因となるのです。また、痔の一部は肛門部からはみ出すこともあります。<br /> 痔には、いぼ痔(痔核)、切れ痔(裂肛)あるいはあな痔(痔ろう)などの種類があります。いぼ痔は、便秘のためにいきんだりして、肛門に負担がかかると肛門の粘膜下部がうっ血してふくらみ、いぼ状になったものです。歯状線の内側にできたものを内痔核、外側にできたものを外痔核といいます。一方、切れ痔は、主に硬い便が肛門を通過する時にできた傷による出血を伴う痔のことをいいます。便秘で硬くなった便をいきんで無理に押し出そうとすると、肛門が裂けたり、便で傷つけられて起こります。排便時に激しい痛みがあり、出血もあります。女性には切れ痔が多いといわれています。これは、女性は黄体ホルモンの影響で男性に比べて便秘になりやすく、しかも硬い便の便秘になりやすいためです。最後にあな痔についてですが、これは細菌の感染により肛門の周囲に膿(うみ)がたまる肛門周囲膿しょうを起こし、膿のトンネルができたものです。あな痔は下痢が原因で起こることが多く、肛門周囲膿しょうの段階では肛門の周りが腫れて熱を出し、激しく痛みます。あな痔は比較的男性に多くみられますが、これは男性は女性に比べて下痢の人が多いためといわれています。<br /> このように、痔と便秘あるいは便との関係は非常に密接しており、肛門周囲は特に神経がたくさん集まっているため、痔の痛みは強烈なものです。また、痛みのために排便を我慢するようになるので、その結果、ますます便秘がひどくなり、痔と便秘とは悪循環を繰り返すのです。<br /> 以上、痔と便秘の関係をみてみますと、先ずは便を軟らかくし便秘を改善することが痔の治療や予防につながります。また、あな痔では腸内細菌の悪玉菌による感染が原因となりますので、善玉菌を増やし悪玉菌を減らす腸内環境対策が必要となります。イヌリン食物繊維は、そのプレバイオティク効果で便を軟らかくし便秘を改善させ、さらに善玉菌を増やす作用が強いので、女性および男性の痔においても非常に有効となります。このように、痔の対策は便秘の対策とともに腸内環境を整えることが大切です。イヌリン食物繊維サプリメントによる日常的なケアが痔の予防につながります。 【日記】 肌荒れ対策で美肌・美白になれる! Fri, 30 Dec 2011 07:01:01 +0900 205468 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/diary/205468  スベスベ美肌や美白になるためには、美肌・美白対策ではなく、肌荒れ対策が一番効果的であることをご存知でしたか? 肌荒れ対策でスベスベ美肌・美白になれる方法についてお話したいと思います。特に、この冬の乾燥した時期、肌荒れが気になる人も多いのではないかと思われますので、こんな方にも有力な情報となります。<br /> 最初に「肌荒れ」についてですが、これは広い意味を含む言葉ですね。乾燥肌、ニキビ肌、湿疹や吹き出物、皮膚のひび割れも一種の肌荒れと考えることができます。ですから、「肌荒れ」の症状は1つにまとめることはできませんが、代表的な肌荒れの症状についてみてみましょう。<br /> まず、乾燥肌でもニキビでも最初に起こるのが、肌の「くすみ」や「ざらつき」です。これは毎日洗顔をしていると何気なく気付く人も多いかと思います。女性ですとお化粧のノリが悪いと感じたら肌荒れの徴候となります。洗顔をしてもスッキリしなかったり、手でお肌に触れるとザラザラとした感触がある場合は、既に肌荒れの初期症状と考えるべきですね。その後、目に見えて症状が出てきます。乾燥肌ではカサカサとして、人によっては白い粉が噴いたり、皮膚がはがれたり、または皮膚がひび割れたりもします。目元や口元は特に乾燥肌の肌荒れ症状が目立ちやすい部位です。また、ニキビの場合には、ゴツゴツとしたできものが出来ます。さらに、肌荒れの症状として、特に乾燥肌ではかゆみが生じることがあります。健康な人も時々肌荒れになることがありますが、慢性的に肌荒れが続いたり、あるいは何度も肌荒れを繰り返すようであれば、生活習慣の見直しが重要なポイントとなります。特に、食習慣は肌荒れの最も重要な要因となりますので、肌荒れに効く食事や栄養バランスについて考えることが重要となります。<br /> 肌荒れの原因には、食習慣、便秘、月経、ストレス、化粧品、乾燥した生活環境、生活習慣(生活リズム)など、様々で多くの原因が考えられています。この中で特に重要な原因となるのが食習慣とそれによる便秘です。女性の肌荒れは、これに月経による性ホルモンのバランス崩れが加わるため、男性に比べ女性において肌荒れが多い原因となっています。<br /> 女性の2人に1人は便秘や宿便状態になっているといわれています。また、月経や妊娠時における黄体ホルモンの影響で、女性は男性に比べて便秘や宿便が多いとされています。便秘や宿便を起こしますと、腸内に生息し膀胱炎などの病気の発症原因となる大腸菌などの悪玉菌が増え、その一方で、アトピー性皮膚炎あるいは花粉症などのアレルギー性疾患を抑える作用のあるビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が減少します。このように、便秘や宿便では、悪玉菌が優勢な腸内環境となっています。<br /> ビオチンの欠乏が肌荒れの原因であるという医学的な指摘がございます。ビオチンとはビタミンB群に属するビタミンの一種で、ビタミンB7(以前はビタミンHとよばれていました)と呼ばれるビタミンです。ビオチンは、皮膚を作る細胞を活性化させ、皮膚細胞中の老廃物の排泄を促し、皮膚の機能を正常に保つ働きがあります。また、ビオチンには、皮膚におけるコラーゲンの生合成を高める働きがあり、健全な皮膚組織の維持に重要な役割を果たしております。一方、ビオチンが欠乏しますと、湿疹、かゆみ、皮膚の炎症、皮膚の灰色退色、落屑(白い粉を噴く)などの皮膚症状が現れ、肌荒れの状態となります。<br /> 私たちの体の中にあるビオチンは、食事から吸収されたものではなく、腸内細菌の善玉菌によって作られ、それが体内に吸収されて供給されています。便秘や宿便で善玉菌が少ない腸内環境ではビオチンを十分に供給することができず、結果として肌荒れを起こすことになるのです。このように、特に女性の便秘や宿便では、ビオチン欠乏の状態となって肌荒れを生じさせているのです。したがいまして、善玉菌を増やす作用が強いイヌリン食物繊維を摂ることによって、善玉菌が増え、それによりビオチンの供給が高まって肌荒れが改善されることになるのです。各種の肌荒れ対策がありますが、科学的あるいは医学的に最も有効な対策は、皮膚に対する直接的な対策ではなく、イヌリン食物繊維というプレバイオティクを用いた腸内環境の改善であり、それは単に肌荒れのみならずスベスベ美肌対策あるいは美白対策となるのです。 【お知らせ】 肌荒れ対策で美肌・美白になれる! Thu, 29 Dec 2011 14:22:49 +0900 205469 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/ 肌荒れ対策で美肌・美白になれる! 【お知らせ】 痔と便秘 Mon, 26 Dec 2011 13:23:53 +0900 203905 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/ 痔と便秘 【お知らせ】 水溶性食物繊維と便秘 Tue, 20 Dec 2011 14:11:33 +0900 200706 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/ 水溶性食物繊維と便秘 【日記】 水溶性食物繊維と便秘 Tue, 20 Dec 2011 14:11:09 +0900 200705 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/diary/200705  便秘の原因は食物繊維の摂取不足であることを既に述べました。また、食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とに大別されることを前回述べました。これをまとめますと以下のようになります。<br />● 1日あたりの目標の食物繊維摂取量・・・・・・・・・・・・・・20g<br />● 水溶性食物繊維の1日あたりの平均摂取量・・・・・・・&nbsp;&nbsp; 3g<br />● 不溶性食物繊維の1日あたりの平均摂取量・・・・・・・ 10g<br /> つまり、1日あたりの食物繊維総量の不足分は7g、また水溶性食物繊維の摂取量は不溶性食物繊維の摂取量に比べ1/3となっていて、とりわけ水溶性食物繊維の摂取量が低いことがわかります。この水溶性食物繊維の摂取量が低いことが主な便秘の原因となっているのです。また、野菜や食物繊維は十分に摂っているけど便秘になるという人がおられます。しかし、これは食物繊維の総量のことをいわれているのかもしれませんが、実際は便秘に効果がある水溶性食物繊維の摂取量は非常に少ないのです。<br /> 不溶性食物繊維は、便を形成するのに役立ちますが、便の水分保持能や排便機能は水溶性食物繊維に比べその寄与は非常に低いです。<br /> 一方、水溶性食物繊維は便の水分保持能が高く、便を軟らかくする効果が高いです。また、排便を促す腸管刺激作用は不溶性食物繊維に比べ水溶性食物繊維の方が高いです。腸管粘膜への刺激反応は、物理的刺激ではなく水に溶けた状態にて粘膜細胞を刺激する反応によって生じます。<br /> 水溶性食物繊維は腸内に生息するバクテリア(腸内細菌)の栄養素となりますが、不溶性食物繊維は水に溶けないので腸内細菌の栄養素とはならないのです。イヌリン食物繊維は水溶性食物繊維で腸内細菌の栄養素となりますが、ビフィズス菌や乳酸菌といった善玉菌のみの栄養素となり善玉菌を増やす効果があります。一方、イヌリン食物繊維は大腸菌などの悪玉菌の栄養素にはなりませんので、悪玉菌を増やす能力はございません。すなわち、イヌリン食物繊維は善玉菌の繁殖を特異的に促進し、その一方で、悪玉菌は繁殖させないといったプレバイオティク効果に優れた作用を有しています。同じ水溶性食物繊維である難消化性デキストリンやポリデキストロースなどの人工の水溶性食物繊維は善玉菌を増やす能力がほとんどございません。このように、水溶性食物繊維でもその種類によってプレバイオティク効果に違いがみられるのです。食物繊維ではございませんが、オリゴ糖も善玉菌を増やす効果が知られていますが、オリゴ糖は善玉菌のみならず悪玉菌も増やします。よって、オリゴ糖のプレバイオティク効果はイヌリン食物繊維に比べて特異性がなく、作用の質としては劣っているといえます。<br /> 大腸に生息するビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は、水に溶けたイヌリン食物繊維を菌体内に取り込み栄養素として代謝分解します。その結果、善玉菌は増えるのですが、イヌリン食物繊維の代謝分解によって酢酸や酪酸などの短鎖脂肪酸が副産物として生成します。この短鎖脂肪酸が大腸粘膜細胞の修復を促進させ、傷ついた細胞組織を健全化させます。さらに、短鎖脂肪酸は便を軟らかくするのと同時に腸管を刺激して排便作用を促進させることになり、便秘改善効果につながることになります。<br /> このように、便秘の予防や改善には水溶性食物繊維が重要な役割を果たしており、また水溶性食物繊維の中でもイヌリン食物繊維が最も便秘改善効果が高いといえます。しかしながら、野菜や根菜類に含まれるイヌリン食物繊維は非常に少ないので、イヌリン食物繊維を主成分とする栄養食品(サプリメント)の摂取が便秘の改善に必要不可欠となります。 【お知らせ】 食物繊維の不足と便秘 Fri, 16 Dec 2011 16:05:27 +0900 198870 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/ 食物繊維の不足と便秘 【日記】 食物繊維の不足と便秘 Fri, 16 Dec 2011 16:04:50 +0900 198869 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/diary/198869  便秘の原因は食物繊維の摂取量が不足していること、また1日に必要な食物繊維の摂取量は約20gであることを前回述べました。さらに、食物繊維20gを野菜類や根菜類から摂取することは非常に困難であることも述べました。ところで、前回述べました食物繊維の必要量についてですが、これは一般的には食物繊維の総量のことを示しています。しかしながら、食物繊維には生理機能が異なる各種多様な食物繊維があり、特に便秘との関連においては摂取する食物繊維の種類(質)が問題となります。言い換えれば、便秘の予防や治療に役立つ食物繊維とあまりその効果が期待できない食物繊維もあるということになります。今回は、食物繊維の種類とその摂取状況について概観します。<br /> 食物繊維とは、ヒトの消化酵素によって消化されない、食物に含まれる難消化性成分の総称とされています。食物繊維は、化学構造的には炭水化物で構成される多糖類の一種となりますが、同じ多糖類であり米やイモ類に含まれるデンプンやレバーに含まれるグリコーゲンなどの多糖類とは異なり、消化吸収されないので非常に低カロリーな栄養成分となります。<br /> 食物繊維は、水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維とに分類されます。野菜や根菜類に含まれる水溶性食物繊維としては、ニンニクやゴボウに含まれるイヌリンとよばれる食物繊維、こんにゃくに含まれるグルコマンナンなどの食物繊維があります。こんにゃくの主成分であるグルコマンナンという食物繊維は、純粋な化学成分としては水に溶けるので水溶性食物繊維に分類されるのですが、食品としてはアルカリ処理を行い固形状となったものが食材となりますので、食する時は不溶性食物繊維として取り扱う必要があります。その他、難消化性デキストリンやポリデキストロースとよばれる水溶性食物繊維が販売されています。しかし、これら2つの食物繊維は天然には存在しない化学的に合成された人工の食物繊維であり、大量製造により価格が安い特徴がありますが、医薬品の様な厳格な安全性試験が実施されておらず、食した時の安全性に不安が残ります。したがいまして、食物繊維を購入する際は、ラベルに表示されている食物繊維の成分名を確認することが消費者にとって非常に重要となります。<br /> 一方、不溶性食物繊維には、セルロース、ヘミセルロースあるいはリグニンとよばれる食物繊維が含まれます。このうち、野菜類、根菜類、きのこ類に含まれる主要な食物繊維は、これら植物の細胞壁を構成するセルロースあるいはヘミセルロースという不溶性食物繊維がそのほとんどを占め、水溶性食物繊維の含有量は非常に少ない特徴を有しています。野菜や根菜類の種類によって異なりますが、水溶性食物繊維が占める割合は約1%~30%程度といったところです。このように、野菜類、根菜類あるいはきのこ類を食しても、摂取している食物繊維はセルロースを主とする不溶性食物繊維であるということになります。国民健康・栄養調査(厚生労働省)によりますと、1日あたり成人の水溶性食物繊維の摂取量は約3g、一方、不溶性食物繊維の摂取量は約10g程度となっており、不溶性食物繊維の摂取量に比べ水溶性食物繊維の摂取量が非常に低くなっています。<br /> 以上、現代日本人の食習慣では、食物繊維の絶対量(総量)の不足に加えて、水溶性食物繊維の摂取量が著しく低いといえるでしょう。このように、食物繊維の絶対量の不足、および水溶性食物繊維の不足といった食習慣が、便秘、痔、アトピー性皮膚炎や花粉症といったアレルギー性疾患、糖尿病、高血圧あるいは高脂血症といった生活習慣病、また近年増加の一途をたどり癌死原因で第1位となった大腸癌の増加の原因となっているのです。 【お知らせ】 食物繊維の必要量と便秘 Tue, 13 Dec 2011 15:39:55 +0900 197147 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/ 食物繊維の必要量と便秘 【日記】 食物繊維の必要量と便秘 Tue, 13 Dec 2011 15:39:27 +0900 197146 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/diary/197146  現代人の便秘の多くは、食事から摂取される食物繊維の量が不足していることが原因で、普段の食生活で食物繊維を多く摂れば便秘を予防することができます。今回は、1日に必要な食物繊維の必要量について考えてみたいと思います。<br /> 1日あたりに必要な食物繊維の摂取量は、「2010年度版、日本人の食事摂取基準」(厚生労働省)において、摂取目標量として示されています。これによりますと、18歳以上の成人を対象とした場合、女性で1日あたり17g以上、また男性では1日あたり19g以上の摂取目標量となっています。「目標量」および「~g以上」との表示は、最低限度の摂取量を意味しており、女性および男性における食物繊維の摂取量の目安は、概ね約20g程度と考えた方がよいでしょう。<br /> 一方、実際に摂取している食物繊維の量については、「平成20年度、国民健康・栄養調査結果の概要」(厚生労働省の調査)で示されています。これによりますと、女性および男性の場合ともに、1日あたりの食物繊維の平均摂取量は12g~14g(15歳~50歳)となっていて、20gの目安量の60%~70%程度しか摂取されていない状況となっています。また、「健康日本21」では、野菜の摂取目安量を1日あたり350g以上と基準が示されているのですが、女性の70%あるいは男性の66%がこの目安量に到達していないとの調査結果も出ています。このように、現代の日本人は、食物繊維の摂取量が非常に不足している状況になっているといえます。<br /> ところで、1日あたり食物繊維20gを摂ることが推奨されますが、食物繊維20gとは、野菜に例えるとどの程度の量になるのでしょうか。代表的な野菜を例としてこれを食品成分表から求めてみますと、食物繊維20gは、サニーレタスの大きい葉100枚分、ピーマン(中サイズ)33個分、長ネギ18本分、キューリ(中)18本分、トマト(中)17個分、ジャガイモ(中)13個分、ナス(中)11個分、ニンジン(中)7本分、タマネギ(中)6個分、レタス(中)4玉分、もやし4袋分、こんにゃく3枚分、ダイコン(中)2本分、キャベツ(小)2玉分、ホウレンソウ2束分、ブロッコリー2株分あるいは白菜1.5玉分となります。これを毎日食べないと必要な食物繊維の目安量に到達しないことになりますが、現実的には難しいです。みなさんはいかがですか? 食べることできますか?<br /> このように普段の食事では、必要とされる食物繊維を摂ることができませんので、適宜、栄養補助剤等を用いて不足する食物繊維を摂ることが大切となります。<br /> 今回は、1日に必要な食物繊維の摂取目標量と目安量についてみてみました。ここで示しました目標量あるいは目安量は、あくまでも食物繊維の必要総量としての見方となります。しかし、食物繊維の必要摂取量は単にその総量のみだけでなく、摂取する食物繊維の質(生理機能の高い食物繊維)が最も重要となります。次回は、この食物繊維の質についてみていきます。 【お知らせ】 便秘~便秘と食物繊維~ Mon, 05 Dec 2011 13:10:18 +0900 192490 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/ 便秘~便秘と食物繊維~ 【日記】 便秘~便秘と食物繊維~ Mon, 05 Dec 2011 13:09:26 +0900 192489 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/diary/192489  現代人の便秘の多くは、食事から摂取される食物繊維の量が不足していることが原因であるとされています。すでに、慢性的な便秘の種類として、習慣性便秘、弛緩性便秘、痙攣性便秘とに区分されることを述べましたが、どのようなタイプの便秘に関しましても、便秘の原因に食物繊維が影響します。今回は、各便秘の症状について、分かりやすく説明します。<br /> 習慣性便秘は、現代人にいちばん多い、生活習慣が原因で起こる便秘です。朝はぎりぎりまで寝ていて朝食抜き、トイレに行く時間もなく家を飛び出すような生活をしている人に多く、便意がおきても時間がないからと我慢し続けた結果、便意をもよおさなくなってしまうのです。便意は、排尿感覚と違って、15分ぐらい我慢していると消えてしまうのが特徴です。ですから、たびたび我慢しているうちに、便意の感じ方も鈍くなってきます。この状態になりますと、便が長い時間、直腸に貯留し、その結果、便の水分がどんどん体内へ吸収されてしまって硬くなり、いっそう排便が困難となって、便秘が慢性化してしまいます。習慣性便秘でいちばん問題となるのが、便意を起こすのに必要な朝食を抜くことにあります。これは、食事を摂ることによって、胃から脳へ刺激が伝わり、その後、脳から大腸へ刺激が伝わって排便を促すという排便のメカニズムによるものです。ですから、朝、家を出る前に、何か朝食を摂るようにすることと、便意を感じたら、すぐトイレに行くことを心掛けることが大切となります。また、朝食の内容も、パン、卵、牛乳、ハム、ベーコン、ヨーグルトといった洋食的な献立ですと便意の刺激が弱いので、これに必ず野菜類などの食物繊維を含む食材を加えるようにしましょう。<br /> 弛緩性便秘は、もともと腹筋が弱い女性に多くみられます。腹筋は腸を外側から締め付けるように支えていますが、腹筋が弱くなりますと、腸がたるんで、便意を感じる力も便を送り出す力も弱まってしまうため、排便時に上手にいきむことができなくなってしまった結果、便秘となるのです。また、内臓が下垂ぎみの体質の人は、腸もたるみやすく、弛緩性便秘になりやすい傾向があります。便秘薬や下剤を使いすぎた場合も、薬の刺激で便意をもよおさせるため、腸の機能が低下して弛緩性便秘になることが多くみられます。このタイプの便秘を解消するには、腹筋を鍛えることが大切です。また、便の量を増やし腸の運動をうながす食物繊維を多く摂ることが大切です。弛緩性便秘は、若い女性のみならず、特に、高齢の女性にも多くみられます。また、病気入院している場合にもこのタイプの便秘が多くみられます。食物繊維の摂取と運動がキーワードとなります。<br /> 痙攣性便秘は、コロコロした硬くて丸い便が出るのが特徴で、しばしばウサギの便に例えられています。ストレスや疲労が原因で、大腸が過敏に反応して、便が通りにくくなって便秘となります。便が腸に貯留しているうちに便の水分が体内へ吸収され、コロコロした硬い便になってしまうのです。過敏性腸症候群(IBS)の場合は便秘と下痢の交互を繰り返すこともよくあります。痙攣性便秘では、消化のよい食物を摂るようにすることが大切です。便秘薬を使うと、ますます腸の緊張を高めてしまうので、便秘薬や下剤の使用は避けましょう。また、野菜類の過剰摂取や水に溶けない不溶性食物繊維の摂取は避けるべきですが、水に溶ける水溶性食物繊維は、このタイプの便秘に有効ですので、サプリメントなどで水溶性食物繊維を多く摂りましょう。なによりも、原因となるストレスを解消することが大切です。<br /> このようにみてきますと、いかなるタイプの便秘に対しても、食物繊維の役割は重要となります。しかしながら、便秘に効果的な食物繊維は、食事から摂るだけではなかなか難しいです。特に、便秘に最も有効な水溶性食物繊維は食事から摂ることができませんが、サプリメントなら手軽に摂ることができます。また、常用による効果の低下や副作用が懸念される高額な便秘薬を用いるよりはサプリメントの方が経済的です。自然の食物繊維配合のものを選べば、体にもやさしいから安心です。<br /> しかし、市販されている食物繊維には天然には存在しない化学的に合成されたものもあります。サプリメントとして摂る場合、天然の食物繊維を選ぶ必要がございます。この点につきましては、次回に述べたいと思います。 【お知らせ】 便秘~女性の便秘~ Fri, 02 Dec 2011 15:08:57 +0900 190804 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/ 便秘~女性の便秘~ 【日記】 便秘~女性の便秘~ Fri, 02 Dec 2011 15:07:43 +0900 190803 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/diary/190803  年齢を問わず、女性に多いトラブルが便秘です。快食、快眠、快便といわれるように、便通は健康のバロメーターです。<br /> 男性に比べ、女性に便秘が多いのはなぜなのでしようか?女性の半数以上が便秘に悩まされているといわれ、特に月経の前や妊娠初期に、便秘になりやすい傾向があります。これは、妊娠初期や排卵後に、盛んに分泌されるプロジェステロンと呼ばれる黄体ホルモンが原因となります。黄体ホルモンは、体の中に水分やミネラルを貯留するように指示を出すと、大腸の腸壁から便の水分が吸収されるため、便が硬くなってしまい、排泄されにくくなるのです。さらに、黄体ホルモンは、妊娠したとき、流産しないように子宮筋の収縮を抑制する働きもあるため、それが腸を動かす筋肉にも影響し、腸の動きが鈍って、一層便が出にくい状態になってしまいます。このように、もともと女性は、女性特有のホルモンや子宮の働きのために、便秘になりやすいということになります。また、女性は男性に比べて筋肉が弱いことも、女性に便秘が多い原因のひとつといわれています。腹筋が弱いために、大腸が便を送り出す力が弱いのです。さらに、女性は人目を気にして、便意をもよおしても我慢して、排便のタイミングを失ってしまうことが多く、また、運動不足や食事制限によるダイエットなどで腸の動きが鈍るなど、生活習慣も便秘の原因になります。特に、高齢者の女性は、加齢に伴う筋力の低下や運動不足により、大腸の動きが若い女性に比べ低下しているため、便秘になりやすいといわれています。<br /> とはいえ、便秘に悩んでいても、わざわざ病院に行くほどでもないと考えている人がほとんどでしょう。けれども、便秘になると、肌は荒れるし、お腹も不快です。排便がない状態があまりに長い場合や、これまで便秘をしなかった人が、急に便秘になった場合は要注意です。便秘で大腸の中に便がたまっている時間が長くなると、大腸の病気にかかる確率が高くなったり、痔になったりする危険性も高まるからです。さらに、腸や腸の周囲の内臓のトラブルが原因で、間接的に便秘を引き起こしている可能性もあります。急な便秘で、腹痛や吐き気、発熱などを伴っている場合は、腸ねん転、腸閉塞、腸管癒着、腹膜炎などの病気が考えられます。このように、たかが便秘とあなどるのは危険です。 【お知らせ】 日記: 便秘~便秘の定義と便秘の種類~ Thu, 01 Dec 2011 11:19:01 +0900 190011 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/ 日記: 便秘~便秘の定義と便秘の種類~ 【日記】 便秘~便秘の定義と便秘の種類~ Thu, 01 Dec 2011 11:17:26 +0900 190009 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/diary/190009  みなさんよくご存知のように、便秘気味あるいは慢性的な便秘はアトピー性皮膚炎を悪化させることがよく知られています。また、もともと便秘は肉食中心の欧米人に多くみられ、その一方で穀物や野菜中心の食習慣であった日本人においてはほとんど便秘を訴える人は少なかったのですが、近代に至り日本人においても非常に便秘が多くみられるようになりました。その原因には、近代日本人における食生活の欧米化が指摘されています。では、便秘とはどのようなものなのかその概略をお話したいと思います。<br /> 便秘とは、便の排泄が困難になっている消化器の状態のことをいい、病気の症状のことをいいます。すなわち、便秘は病気の名称ではなく症状となります。では、便秘という症状はどのようなものかについてですが、一般的には排便の無い期間の長さ、排便の困難さ、残便感、腹部膨満感(お腹がはる)、口腔からの悪臭などがいわれています。日本内科学会における便秘の定義は、「3日以上排便が無い状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」となっていますが、日本においては便秘の明確な定義はございません。そこで、世界的に提唱されている機能性消化器疾患の国際的部会(Rome III、イタリアのローマで開催される国際医学会議)によって決定された便秘の定義についてみてみますと、「排便回数が週3回未満、硬便(硬い便)が排便時の25%(4回に1回以上は硬い便)、用指的排便(指や綿棒などを用いて強制的に排便させる行為)が25%以上、残便感、怒責あるいは閉塞感が排便時にみられその頻度が25%以上」の症状が機能性便秘(慢性便秘とも呼ばれる)という疾患名の診断基準となっています。このRome IIIの基準では、過敏性腸症候群による便秘は除外されています。<br /> 機能性便秘は、腸管運動機能に関する便秘と直腸肛門部の排泄機能に関する便秘と大きく2つに分類されます。腸管運動機能に関する便秘は、さらに弛緩性便秘(大腸の緊張と大腸の運動の低下)、痙攣性便秘(過緊張による)および続発性便秘(他の基礎疾患による、別の病気)の3つに分類されます。一方、直腸肛門部の排泄機能に関する便秘は、骨盤底臓器脱に関連する便秘、痙攣性肛門挙筋症候群による排便困難、痔疾患などに関連する便秘の3つのタイプに分類することができます。<br /> これらの便秘の種類の判別では、腸管運動による便秘かあるいは直腸性の便秘かを鑑別することが重要となります。腹部の所見では、腹部膨満感の程度と、腹部膨満感がガスによるものか便によるものかを見分けることが重要となります。一方、直腸肛門部の所見では、狭窄や腫瘤などの器質的疾患や痔の有無、直腸内の糞便塊の状態、直腸脱や直腸瘤の有無、いきみによる骨盤下垂の程度を評価することになります。<br /> 以上が、便秘の定義と便秘の医学的な種類となります。その他、便秘の種類としては、原因のはっきりしないものは、常習性便秘とも呼ばれることがあります。このように、一口に便秘といっても、便秘にはいろいろな種類の便秘がございます。 【お知らせ】 日記: アトピー性皮膚炎~アトピーと便秘~ Mon, 21 Nov 2011 11:45:27 +0900 184762 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/ 日記: アトピー性皮膚炎~アトピーと便秘~ 【日記】 アトピー性皮膚炎~アトピーと便秘~ Mon, 21 Nov 2011 11:44:30 +0900 184761 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/diary/184761 アトピー性皮膚炎(以下、アトピーと略します)では便秘が多いと言われています。では、なぜアトピーに便秘が多いのでしょうか? 便秘がアトピーに及ぼす影響は? アトピーの便秘対策は? このような課題について、これから数回に分けて述べてみたいと思います。<br />1. アトピーに便秘が多い理由は?<br /> 便秘を合併していないアトピーの方もおられますが、アトピーの約50~80%は便秘を合併しているとの調査データがあります。では、なぜ、アトピーに便秘が多いのでしょうか?<br /> アトピー症状の悪化因子について、乳幼児期では食物アレルギーが主要な悪化因子であり、また、小児、青年期および成人のアトピーでは、ダニ、ハウスダスト、花粉(スギ花粉など)などの環境因子の関与が食物アレルギーに加わるとされています。すなわち、アトピー症状の悪化因子の主体は食物アレルギーとなります。<br /> このように、アトピーの多くは食物アレルギーも有していることになりますから、アトピー対策の1つとして、アトピーではアレルギーを起こす食物を摂取しないよう医療機関や厚生行政当局から指導され広く周知されています。食物あれるぎーとは、特定の食品を飲食することで体内に取り込まれ、アレルギー状態が発生する免疫反応のことを言います。アレルギーを起こす物質や成分をアレルゲンと言います。食品衛生法では、アレルゲンを含む食品を特定原材料等として表示の義務付けや表示の推奨が規定されています。表示が義務付けられている特定原材料は、小麦(パン、うどんなど)、卵(玉子、マヨネーズなど)、乳(牛乳、乳製品、チーズ、ヨーグルトなど)、そば(日本蕎麦)、エビ(海老フライ、海老てんぷらなど)、かに(松葉ガニ、上海ガニなど)、落花生(ピーナッツ)の7品目です。また、アレルゲンの表示が推奨されている特定原材料は、豚肉、鶏肉、牛肉、ゼラチン、鮭、鯖、イカ、イクラ、アワビ、大豆、山芋、リンゴ、バナナ、桃、オレンジ、キウイフルーツ、くるみ、松茸の18品目となっています。その他、アレルギーを起こすしやすい食材としては、米、ジャガイモ、ゴマ、わさび、アーモンド、カカオ、キビ、ヒエ、マンゴー、上記以外の魚介類となっています。<br /> このうち、乳幼児から幼児期では鶏卵と牛乳が主要なアレルギー源となり、青年期ではエビやカニなどの甲殻類が、また成人期では小麦、魚介類、甲殻類および果物がアレルギーの原因食品となっています。このようにアレルゲンを含む食材や食品の種類をみますと、主食をはじめ、ほとんど食べるものがなくなってしまうほど、多くの食品にアレルゲンが含まれていることになります。ただし、ここで気がつくことがございます。野菜類にはアレルゲンが含まれていないという点です。もともと日本人は、米飯を主食として野菜類(漬物や煮物)を副食としていました。しかし、現代では、ここにリストされた食品や食材を好んで食べるようになってきました。いわゆる、食事習慣の欧米化といわれるものです。これにより、既に述べましたが、1960年代の後半以降、アトピーをはじめとしたアレルギー性疾患が急激に増加しました。<br /> 多くのアトピーの方はアレルゲンを含む食品にも気を使っています。しかし、食物繊維を多く含む野菜類だけを食べている人はほとんどいません。特に、幼児から青年期にかけての若年者は成長期でもありますので、野菜だけという偏食は体の成長にとってもよくないことになります。ですから、アトピーにとって食物アレルギーは非常に難しい課題となります。ただ言えますことは、アトピー全般的に、やはり野菜不足あるいは食物繊維不足の状況にあるようです。根本的な原因は、食べる量が少ないということです。それと、現代日本人はやはり欧米スタイルの食材や食品(お菓子類やファーストフードなども含む)を好む傾向が強く、米飯や野菜類の副食といった昔ながらの日本的な献立はあまり好まれないようです。さらに、最近では、料理をしない方が多くなったのも、欧米化の食事習慣をもたらす原因であるように思われます。このような、食習慣のため、アトピーでは特に便秘になりやすいと考えられます。<br /> 長くなりましたので、便秘がアトピーに及ぼす影響とアトピーの便秘対策については、次回の日記で述べたいと思います。 【日記】 アトピー性皮膚炎~食物繊維・プレバイオティク~ Sat, 19 Nov 2011 12:27:53 +0900 182595 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/diary/182595  アトピー性皮膚炎(以後、アトピーと記載します)には、プレバイオティク・イヌリン食物繊維が有効であると既に記載しました。ここで、プレバイオティク・イヌリン食物繊維がなぜアトピーに有効であるのか、まとめてみたいと思います。<br /> プレバイオティク・イヌリン食物繊維がアトピーに有効であるとする根拠は以下の2つの科学的根拠によるものです。第1に、プレバイオティク・イヌリン食物繊維は、腸内のビフィズス菌や乳酸菌といった善玉菌を増やし、その一方でウェルシュ菌などの悪玉菌を相対的に減らす作用があること(優れたプレバイオティク効果)、第2に、これらの善玉菌が増えることによって、善玉菌が産生するビオチン(ビタミンB7)の産生量も増加することです。<br /> 第1の効果について、腸内に生息する腸内細菌は無限に増えるのではなく、ある一定レベルの菌数で生息しています。プレバイオティク・イヌリン食物繊維を摂取しますと、善玉菌が増えますが、それに伴い悪玉菌は減ります。つまり、プレバイオティク効果とは、善玉菌と悪玉菌の組成比率を善玉菌が優勢な状態に換えることを意味します。アトピーの患者さんでは、悪玉菌が優勢な状態となっています。これにより、過剰な悪玉菌が生体にとって異物と認識され、生体の免疫系が刺激され、過剰な免疫反応が起こります。これがアトピーの発症原因になっているわけです。ですから、悪玉菌を減らすことによって、免疫の亢進を抑制することができ、それにより、アトピー発症の原因を取り除くことができます。<br /> 第2の効果について、善玉菌が優勢となればビオチンの産生が高まり、その結果、血中のビオチン濃度は上昇します。血中に移行したビオチンは、血流とともに皮膚組織に運ばれます。そこで皮膚に到達したビオチンは、皮膚の健常化に作用し、湿疹や皮疹、あるいはアトピーによって生じた乾燥皮膚などの症状を改善し、各種のアトピー症状を治癒させることになります。また、ビオチンは、痒みの原因となるヒスタミンの産生と分泌を抑制し、その結果、痒みもなくなることになります。<br /> 以上が、アトピーに対するプレバイオティク・イヌリン食物繊維の効果発現メカニズムとなります。次回は、イヌリン食物繊維のプレバイオティク効果について、もう少し詳しくみていきたいと思います。 【日記】 アトピー性皮膚炎~ステロイド治療の問題点~ Sat, 19 Nov 2011 12:16:23 +0900 182019 https://stimflora.on.omisenomikata.jp/diary/182019  アトピー性皮膚炎(以下、アトピーと記載します)の理想的な治療法はプレバイオティク・イヌリン食物繊維であるということを前回述べました。しかしながら、プレバイオティク・イヌリン食物繊維がなぜ理想的なアトピー対策となるのか? まずは、医療現場における現在のアトピー治療についてみていきたいと思います。特に、アトピー患者さんの多くが、ステロイドを用いた薬物治療に対する疑問を抱いていて、脱ステロイドを望む方が急激に増えている背景がございますので。<br /> 現在、病院や医院などの多くの医師がアトピー治療の手引きとして用いているのが、日本皮膚科学会がまとめた「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン」という指針です。また、厚生労働省からも、特に個人開業医師向けに作成した指針もございます。医師達は、この手引書を参考に、患者さんの治療にあたっています。そこで、この手引書に書かれているアトピーの治療方法に沿って、主に薬物療法を中心に述べたいと思います。<br /> まず、アトピーの薬物療法には、クリームや軟膏を用いた外用療法と薬を飲むという内服による全身療法の2つの分かれます。アトピーは主に皮膚科領域の病気ですので、外用療法が第一選択として用いられます。全身療法は、外用療法で効かなかった場合、あるいは痒みが非常に強い場合に第二選択として用いられます。<br /> 最初に、外用療法についてです。外用療法では第一選択としてステロイド外用剤を用いることになっています。ステロイド剤とは合成副腎皮質ホルモン剤のことをいいます。ステロイドには、炎症を抑える抗炎症作用と免疫能力を抑える抗免疫作用を有しています。これにより、アトピー性の湿疹や皮疹に有効であるとされています。抗免疫作用についてですが、既に他の日記で述べましたように、アトピーでは悪玉菌の腸内細菌によって免疫力が過剰な状態となっていますので、その免疫力を抑制してやればアトピーは改善されるとの原理によるものです。ステロイド剤には多くの種類の薬剤がございます。そこで、指針では、ステロイド剤の強さによって、ステロイド剤を5つのグループに分け、アトピー症状の重症度に応じてステロイド剤を使い分けるよう指導しています。しかしながら、この手引書で問題なのは、ステロイド剤の副作用について、詳細に記載されていないところにあります。医療関係者はステロイド剤の効力しかみていないといっても過言ではないでしょう。一方、アトピーの患者さんは、自らステロイド剤を使用した実感から副作用で悩まされている、ここに患者さんの脱ステロイド感が生じているものと思われます。<br /> ステロイド剤は外用剤であっても、長期の使用によって全身投与時と同じ副作用が発現しますので、非常に注意が必要です。主な副作用は、副腎や脳下垂体機能の抑制不全、皮膚の細菌や真菌による感染症、またステロイド皮膚とよばれ皮膚の諸症状(皮膚の萎縮、線条、血管拡張、紫斑)、皮膚炎、丘疹、白内障、緑内障、糖尿病、骨粗しょう症、腎不全、肝機能障害、血栓症などなどで、局所的あるいは全身的な非常に多くの副作用が発現します。特に、アトピー症状と同じ皮膚での副作用が発現しますので、何のための治療だか非常に疑問です。それどころか、ステロイド剤によって、アトピー症状が治療以前に比べよりひどくなった患者さんも多くおられます。あらためて、ステロイド剤を用いたアトピー治療について考える必要がございます。また、タクロリムスの外用剤ですが、これはリンパ腫や皮膚がんの発生が報告されていますので、アトピー治療には危険な薬剤です。この薬剤を使わなくなった医師も多くなったと聞いていますが、もし使用されている患者さんがおられましたなら、担当医とよく相談なされた方がよいです。<br /> アトピー治療における全身療法ですが、ステロイド剤の全身投与は外用剤以上に副作用が深刻です。サイクロスポリンを用いた全身的な免疫抑制は、その効果が強すぎて、副作用として感染症が発生します。結核菌の保菌者は結核病が発現しますし、B型肝炎ウィルスのキャリアーはB型肝炎が発症し非常に危険です。その他、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤は眠気を誘導しますので、日常的生活に影響します。<br /> 以上、アトピーの医療現場における薬物療法の現状について述べてみました。何れの薬物療法においても、その薬理的作用からアトピーに対する根本治療ではなく対照療法であること、また重大な副作用発現があることから、現在のアトピー治療法は理想的な治療法ではないということができます。また、アトピーのステロイド剤による治療ですが、もともと、ステロイド剤は頓用使用(必要に応じてその都度、使用すること)を目的として製薬会社が開発したものであり、長期連用使用する目的で開発された薬剤ではないのです。したがって、アトピーのような慢性的な病気にステロイド剤を使用することに、そもそも無理があるのです。ステロイド剤は抗炎症薬としては効果の切れ味がよい優れた医薬品ですが、それも頓用に限るのです。次回は、プレバイオティク・イヌリン食物繊維についてお話したいと思います。<br />